松鮨@京都市中京区蛸薬師柳馬場
なぜか京都。唐突に京都。世界遺産と国宝を見に来たわけだが、その件には一切ふれない。
夜飯は5時半から松鮨。前から逝ってみたかったのだYO。
6席しかない店で、ちょっと驚いたが客ワシラだけ。大丈夫か?土曜だよ?
ま兎に角冷酒頼んで付きだしは
おいおいモロキュウだ。煮蛸か。
お、胡瓜がうまいしもろみもうまいな。
煮蛸はなんか不思議なことにさっぱりした柑橘系のような・・・て親方、酢橘を煮汁に入れてませんか??気のせいかな。
でも変わってておいしい。
昆布で巻いていた〆鯖の巻き寿司が、奥さんに渡って厨房の見えない所へ。どうやら炙ってというか焼いてるらしい。
ちょいと手持ち無沙汰な時間ができましたが、できあがりがこれ。鯖が香ばしくてウッマァー
「お酒によーぉあうもんお出ししますさかいなぁ」みたいな流麗な京都弁でつまみを出すのかと思ったら握りじゃん。
赤身。
大トロ蛇腹。
真鯛。これはうめええええええ。
烏賊(紋甲烏賊と言っていたが、東京で言う墨烏賊と同じかと)。
車海老、海胆。海胆はとってもご自慢の様子。粒は小さいが確かに甘みが強くてうまかった。
鯵。大葉をかませてまふ。これは脂がのっててンマー。
穴子。これは普通。
玉子。甘くない。「東京の玉子はあもうおすやろぉ」甘くないのも自慢らしい。ごめん、ワシ甘いほうが好き。
まあ、玉子で通常は一通り出た、ということでしょうなあ。
しかし次はいつ来るかわからない(来ない可能性も高い)店なので無理をする。
もちょっと食べます宣言で、親方が作ったのは穴キュウ巻。
ひよ子。ゆで玉子の黄身をはずして、おぼろと酢飯をつめたもの。この写真は酢飯が見えるようにひっくり返した。
だって、普通に写真撮ると烏賊に見えるんだもの。
これは珍しいですやろ、と言われてつい人形町の喜寿司とかにもありますよね、と答えるのはやはりイヤな感じか。
煮鮑。これもあんまり甘くない。てか何かさっぱりしてるなぁ。
鮑の肝。肝を握ったのは初めて見た。ンマアー。
同行者がギブアップサインを出しているにもかかわらず暴走。
しめた小鯛の巻寿司。海苔の表と裏の両面にシャリをつけて裏巻きというか両面巻きを作ってそれから
小鯛で全体を巻いてました。これはうまい。苦しかったが鯛の半身をほとんど全部一人で食ってしまった。
写真には二切れだが、実は10切れぐらいあったのだ。
実は、浜千鳥というしめた小鯛を千枚漬けで巻いたのが食いたかったのだが、会話の中で千枚漬けがないということを
理解、諦めた。でもなぜかまだ出てくる。親方が、こいつ食うなああぁぁぁ、とよけいな勘違いをした模様。
〆鯖巻き寿司が今度は焼いたのと焼かないのと両方。うぷ。うまいんだが腹が。
最後はなぜか親方が自分で食う為に取っておいたガリ。
なんとこのガリ、火を通してないと。ほんまかいな。甘酢に漬けるだけでこんな柔らかくうまくはならんと思うが・・・
とっても質のよい新生姜でやるからの技、と信じ込もう。こんなガリ、他にないよ。うまいよ。負けました。完敗。
お勘定は冷酒6合(飲み過ぎ)で84ニッコリ。普通に食えば、一人1.5マソ強とかでおさまるのではアルマイカ。
この店は、予想していたがシャリが東京とマッタク違う。味はそれほど濃いとは思わんが、兎に角柔らかい。
大阪寿司とか、関西系の箱寿司のシャリを連想する。東京で江戸前食いなれてると違和感あるかも。
それもまた個性だが。